日本の台風による被害・影響とは?

①台風における自然災害の特徴
まず台風とは北西太平洋に発生した熱帯低気圧が熱帯の湿った空気を多く含みながら積乱雲として発生し、低気圧域内の最大風速が17m/s以上に発達したのものです。
そして毎年夏から秋ごろにかけて北に進路を変え、日本列島に上陸・接近し様々な自然災害を引き起こしてる。
その自然災害の例として挙げられるのは主に
- 大雨
- 高潮
- 洪水
- 土砂災害
- 浸水
があり、毎年日本の至る所・特に沖縄~関東地方で上記災害により甚大な被害が生じているというのが主なパターン。
しかし近年は今まで台風があまり上陸しなかった東北や北海道でも甚大な被害が生じるようになり、まさに日本全域で台風による影響や被害というのが少なからず出ているのです。

台風は一度に多くの災害をもたらし近年では
場所も関係なく被害が出ているんだね。
②台風がもたらす社会的影響
台風による被害ではまず、農作物における被害が顕著です。
平成3年度の台風により農業関係の被害額が7548億円にのぼるなど、農作物による経済的被害が生じています。
その具体的な内容は暴風により
- 木になっているりんごが落ちる
- りんごの木が倒れる
- りんごの枝が折れる
ということがあったんです。
その他にも2019年には暴風・記録的大雨・電気設備などの浸水により停電が長期化するという事態も発生した。
この停電の詳しいことは
「台風」と「電力」〜長期停電から考える電力のレジリエンス(https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/typhoon.html)
の記事を参考にしてほしい。

台風が来ると農作物や電力など経済的なところでも
影響がかなりでるんですね………
現在の日本の夏はどのような暑さなのか?
①日本における夏の暑さの特徴

日本の夏は日中の気温が30~35℃くらいにまでなり、地域によっては35℃以上の猛暑日になることがよくあります。
湿度については60~70%と蒸し暑いのが特徴で特に湿度は75%程度になることも日常茶飯事。
湿度が高い状態が続くと不快日となり、日中外で過ごすだけでも体中が汗だくになってしまうことがよくあり、体感気温も高く感じてしまう人も多い。
また、近年では地球温暖化とヒートアイランド現象により「猛暑」と呼ばれる事態も発生しており、猛暑により近年特に関東以西では最高気温が35℃以上の猛暑日と呼ばれる日が何日も続き熱中症により病院に搬送される方やお亡くなりになられる方もでてきています。

僕はいつも猛暑でやられているから
もう暑いのはご勘弁だよ………

確かに、豪雨や台風もご勘弁だが
猛暑も嫌だよね………
②近年の日本の猛暑の実態
近年日本では国内最高気温記録を更新するということが直近7年で2度起こっており、1933年に山形県山形市で最高気温40.8℃を記録してからは2007年の岐阜県多治見市40.9℃まで70年以上最高気温の最高記録の更新がなかった。
しかしそこから立て続けに最高気温更新の記録が続き2013年の高知県江川崎の41.0℃、さらに5年後の2018年には最高気温記録更新が2度発生し、岐阜県金山41.0℃、埼玉県熊谷市41.1℃と相次いで国内最高気温が更新されている。
このことからも特に近年において日本国内の気温そのものが高くなっていることが猛暑の実態の一つだ。
下記は日本の国内最高気温の高い方から1933年の山形市の記録までを表にしたので見てください。
順位 | 都道府県 | 地点 | 気温 | 年月日 |
---|---|---|---|---|
1 | 静岡県 | 浜松 | 41.1℃ | 2020年8月17日 |
1 | 埼玉県 | 熊谷 | 41.1℃ | 2018年7月23日 |
3 | 栃木県 | 佐野 | 41.0℃ | 2024年7月29日 |
3 | 岐阜県 | 美濃 | 41.0℃ | 2018年8月8日 |
3 | 岐阜県 | 金山 | 41.0℃ | 2018年8月6日 |
3 | 高知県 | 江川崎 | 41.0℃ | 2013年8月12日 |
7 | 静岡県 | 天竜 | 40.9℃ | 2020年8月16日 |
7 | 岐阜県 | 多治見 | 40.9℃ | 2007年8月16日 |
9 | 新潟県 | 中条 | 40.8℃ | 2018年8月23日 |
9 | 東京都 | 青梅 | 40.8℃ | 2018年7月23日 |
9 | 山形県 | 山形 | 40.8℃ | 1933年7月25日 |